今日はクリスマスイブだ。
子供たちが眠ると
鈴の音がして
サンタを連れた
トナカイが来るんだ。
彼はボクの友だちなんだよ。
いい匂いだね。
ジャムにするの?
ジュースにするの?
ああ、パンに塗るのか。
そう、お寿司にするの。
よしっ行くぞ。
ガオーッ!
ライオンみたいだった?
怖かった?
まだだ。
じっとして。
焦っちゃだめだ。
もっと引き寄せるんだ。
ほら、だんだん近づいてきた。
何いれてもらうの?
お菓子ですか?
ああ鉛筆ですか。
ボクならジャーキーだな。
すっかり明るくなったね。
ずっと向こうまで見えるよ。
カサカサカサカサ
面白いや。
大きな骨
大きな卵
大きな魚
大きな、、、
むにゃむにゃ
昨日の風はすごかったなあ。
山がゴーゴーなった。
雨戸がガタガタゆれた。
白い雪が飛んできたよ。
雨に混じって。
みんなストーブが好きだ。
だから混雑している。
コーヒーも
ギターも
みんな集まってくる。
風がなきゃ
雨さえ降らなきゃ
森の中は気持ちがいい。
もうイノシシは追っかけない。
あいつのおかげでさんざんな目にあった。
あ!
おじさんだ。
おばさんもいっしょだ。
病院から帰って来たんだね。
よかった。
あれはスギ。
これはサワラ。
向こうのはヒノキ。
モミの木はどこだろ?
あゝ今日はもみじ祭りか。
人がいっぱい歩いている。
犬もいっしょだ。
きっと車で来たんだな。
駐車場が車でいっぱいだよ。
まだ美味しくないよ。
もっと寒くなって
何度も凍って
何度も溶けて
やっと甘くなるんだ。
ピラカンサの赤い実。
ドレスだからね
ボクが先頭になって
エスコートしながら
ゆっくり階段おりた。
そりゃもちろん
みんなわ〜って言ったさ。
昨日もおとといもその前の日も
出てきた。
明日もあさってもその次の日も
出てくる。
まぶしくないよ今日のお日さま。
ゆうべ鹿が出たってさ。
ママが自転車で見たってさ。
山ん中ならどこだっているさ。
パパ!
ボクが吠えるからね。
その間に逃げるんだよ。
ぜったい戦っちゃダメだよ。
最初は黄色で
それからオレンジ
最後に真っ赤になるんだ。
パパが元気なら
ボクも元気だ。
パパが歩くから
ボクも歩く。
パパが長生きするなら
ボクも長生きするよ。
パパも同じ考えだと思う。
今日はなんかあるの?
ほう、
ボクの誕生日ですか。
それではありがたくいただきま〜す!
少し青みが残ったくらいがちょうどいい。
唐辛子を一握りビンに入れて
1リットルの熱湯を注ぐ。
一日置いたら出来上がるんだよ。
ピリッと辛いから虫がいやがる。
リンゴの木にシュッシュッと振りかけた。
来年はもっと大きな実がつくように♪
みんなが見てるから走りました。
キャーキャー
女の子たちの声が過ぎていきます。
すごいニオイだね。
ニンニク入れたでしょ!
塩と油でねりねりしたでしょ!
凍らせておいて冬の間使うんでしょ!
ボクのご飯には入れないでいいからね。
ハーブはすり鉢でごりごりすり潰します。
ヤマボウシはザルでもみもみ漉します。
リンゴは包丁で小さく切ります。
ソースとジャムとサラダになります。
いつもの川にもどった。
川岸が広くなった。
きれいな石だ。
水はつるつるだ。
うまく行くかな?
じょうずに出来るかな?
おいしいハムが作れるように、
きれいな色のベーコンになるように、
こわれたオーブンが生き返るんだね♪
栗が落ち始めた。
猿が来なけりゃいっぱい採れる。
散歩のたびに拾うんだ。
甘くて美味しいんだよ。
杉の小道をどんどん登るんだ。
やがて椿の峠に出る。
そうしたら左だよ。
右に行っちゃダメだ。
そこは『白い人』の谷。
パパ
外見てごらんよ。
お日さまピカピカだよ。
ゆっくりしてる場合じゃないよ。
セミが鳴き出したよ。
また夏が来たよ。
今日は水が多いな。
無理だ。
また行ってみたいな。
向こうの草はこっちの草とは
においが違う。
カワガラスは水の中を歩く。
ちょっと変わってると思う。
カワセミだってそんなことしない。
ドボンと飛び込んだらすぐに出てくるもの。
カワガラスはしばらく出てこない。
ほんとに変わってるよ。
他には誰もいないよ。
そんなことする鳥。
どう?
うまくいってる?
そう。
じゃよかった。
ボク先に寝るからね。
ねえ、お願いだから
そこからおりてよ〜っ!
なんでいつもそこにいるの?
ボク気になって落ち着かないんだよ。
あの山の向こうがおんたけさん。
とうごうこうえんとも呼ぶ。
そのずっと向こうに
ママのアトリエがある。
ボクも行ったことがあるよ。
クルミの木は葉っぱが大きい。
クルミの木の下は涼しい。
クルミの木の下で水を飲む。
クルミの木の下が好きだ。
パパも飲んでごらんよ。
おいしいから。
暑いからね
気をつけてね
ビスケット食べて
夏バテしないようにね
って書いてあるようだな。
よし
これを食べてから散歩に行こう!
渡れるかな?
まだ深いね。
やめとこう。
片方流れたサンダル
海まで行ったかな?
冷たいし甘いしきれいだ。
雨が降るとおいしくなる。
いいにおいだ。
空へのぼっていくよ。
あ、トンボがきた!
雨が降った。
緑が戻った。
風も吹いてる。
走ってみたくなった。
お!
キミなにしてんの?
干上がっちまうよ。
じっとしてないで
飛びなさい。
ボクはここで待ってるから
ゆっくりやって。
今日も2本だな。
水はよく出てるみたいだ。
大雨の後はチョロチョロだったもん。
オオタカヤマに行きたいのですか?
ボクが案内してもいいけれど
今日は暑いからなあ、、、
まっすぐ行って
椿の森を過ぎたら左です。
いってらっしゃい!
水持った?
お弁当は?
早く帰ってきてね。
ゆっくり走るんだよ。
ねっちゅうしょうこわいから。
いってらっしゃい!
ゆうべ寝てるときもずっと匂ってた。
大きくて白くて
庭中キミの香りでいっぱいだ。